「世代」という分類

低用量ピルには、いくつもの種類がありますが、「世代」という分類法についてお話してみたいと思います。
この分類法は、ピルに配合されています「黄体ホルモン」の違いによるものです。
・第一世代ピル
第一世代ピルは、その名称からも想像できるように、とても古い時代に製造されたピルです。
年代で申しますと、1960年代ですね。
第一世代ピルに配合されています黄体ホルモンの種類は「ノルエチステロン」というホルモンです。
この黄体ホルモンが、ほかの低用量ピルに比べますと多めに配合されていることにより、アンドロゲン作用(男性化症状)が弱くなっています。
・第二世代ピル
第二世代ピルの黄体ホルモンは「レボノルゲストレル」というホルモンです。
現在、日本国内でも処方されている第二世代ピルがありますよ。
「アンジュ」や「トリキュラー」がそれです。
ご使用になっているかたもいらっしゃることでしょう。
ただし、第二世代ピルは、効果は高いのですが、アンドロゲン作用が起こりやすいと言われています。
そのため、そのような副作用を抑えるために、ホルモンの量を少しずつ変化させる二相性ピルや、三相性ピルがメインとなっていますね。
・第三世代ピル
第三世代ピルの黄体ホルモンは「デソゲストレル」というホルモンです。
服用者にとって嬉しいのは、第三世代ピルは、アンドロゲン作用がほとんど起きないということでしょう。
そのような意味での安全性はとても高いです。
第三世代ともなりますと、それまでのピルのデメリットを改善する方向で研究されますから、さまざまな面でかなり安心して服用できるようになっています。
・第四世代ピル
この第四世代ピルが、もっとも最新のピルで、「超低用量ピル」と呼ばれているものです。
こちらの黄体ホルモンは「ドロスビレノン」というホルモンが配合されています。
そして、卵胞ホルモンの量がとても少ないので超低用量ピルと呼ばれるのですが、ホルモンバランスの変化で起こる副作用が少なく、これまでの低用量ピルでも副作用がでたかたにもおすすめです。
我が国で処方されているものでは「ヤーズ」などがありますね。
最新のピルですので、古い世代のピルを使用しているかたにもおすすめですが、現在服用中のものでなにも問題がなければ、そのままでも良いでしょう。

妊娠したくなったら

ピルを長い間、服用していて、そのうち妊娠したくなったらどうすれば良いのかという疑問をお持ちのかたが多いのですが、ただ、そのままピルの服用をやめれば良いだけです。
非常に簡単なことですね。
そして、めでたく妊娠して、出産し、その後またしばらく子供は欲しくないなと思ったならば、再度ピルを服用すれば避妊できます。
何年かして、もう一人、子供が欲しいなと思ったならば、そこでピルの服用をやめればまた妊娠することができます。
自由自在に妊娠と避妊をコントロールできるのが、ピルの最大のメリットでしょう。
数人の子供を出産したあとで、手術によって避妊を望むかたもいらっしゃいます。
ですが、手術をしてしまいますと、もう二度と元に戻すことはできません。
つまり、本当にもう二度と妊娠することが出来なくなってしまうのです。
最初はそれで良いと思って手術をしたとしても、あとで後悔するかたも、少数、いらっしゃいます。
ですので、手術はそれなりの覚悟が必要です。
それに比べますと、ピルは、いつでも妊娠したくなったらやめて、避妊したくなったら服用すれば良いという手軽さです。
いかがですか。
魅力的だと思いませんか。
帝王切開を繰り返しているかたや、とてつもない難産だったりで、中には、次に妊娠してしまったら危険を伴うというかたもいらっしゃるのです。
そのようなかたには、手術がおすすめですが、一般のかたは、そこまでする必要はないように思います。
ピルをしばらく服用していたかたが、妊娠を希望し、ピルの服用を中止して、その後の妊娠の様子を調査した記録があります。
それによりますと、1年後の妊娠率は約94%だそうです。
非常に高い数値ですよね。
これくらいの確率であれば、明らかに、ピルの服用をやめれば妊娠がすぐに可能であるということを認めざるを得ないでしょう。
ピルであれば、どのようなピルでも服用を中止すれば妊娠できます。
最新の超低用量ピルでも同様です。
あなたも、避妊を望むことはあるでしょうし、いずれ妊娠を望むこともきっとあることでしょう。
副作用が少ないように考えられている超低用量ピルから、さっそく始めてみませんか。

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